カテゴリ: 消費者金融を賢く利用しよう
名義貸しには注意
○名義貸しとは
消費者金融と顧客との間のトラブルで、意外に多いのが「名義貸し」です。
名義貸しとは他人のために自分が代わって業者から借入をしてあげて、返済はその他人が行っているというものです。
友人、知人に頼まれたりすると断りにくいのか、このような名義貸しの話は消費者金融の現場では昔からよく耳にしますし現在も後を絶ちません。
○名義貸しの危険性
しかし、名義貸しをするのは非常に危険ですから絶対にやめておくべきです。
貴方に名義貸しを頼まなければいけないような方は、何らかの理由で自分自身が借入できない状態にあります。
状況は様々でしょうが、消費者金融業者の審査でその方に融資するのはリスクが高いと判断されたがために審査が通らなかったということです。
もし、貴方が名義貸しをしてあげても近日中に支払不能な状態となる可能性は非常に高い方ということになります。
返済が滞った場合には、もちろん契約者である貴方に請求がきますし、返済義務はもともと貴方にあります。
「自分が使ったわけじゃないから支払いしたくない」といのは通用しません。
また、名義貸しをした契約がカードなどで繰り返し入金、出金が可能な「リボルビング契約」の場合はさらに要注意です。
リボルビング契約の場合は出金を繰り返している限り、借入残高は何年経っても減少しません。
「5年前に名義を貸してあげたが、既に完済したと聞いていた借金の請求が突然きた!」なんてことは現場ではよく聞かれます。
また、自己破産や債務整理をした方に借金をした理由を確認しても、「他人への名義貸し」というのは上位に入ってくる理由になっています。
○名義貸しとなりすましは全く違います
名義貸しと似て非なるものに「なりすまし」があります。
しかし、これは名義貸しとは比較にならないほど危険ですから絶対やめてください。
名義貸しは、他人が使用するために借入してあげているというだけですから詐欺にはなりませんが、他人になりすまして借入をする行為は歴とした詐欺行為にあたります。
同姓の親や兄弟同士であれば、身分証明書も手に入りやすく、居住先や勤務先の情報もわかっていますから、比較的なりすまして借入しやすいと言えます。
(なりすましの9割以上は親兄弟へのなりすましになります。)
この行為がばれてしまえば、業者からは全額返済を厳しく請求されることになります。
○結論
自分自身で借入ができない場合は借入をあきらめることも重要です。
他人の名前を使用してまで借入しようとするのは、貴方が思っている以上に危険を伴います。
逆に名義貸しを頼まれても絶対に応じないようにしましょう。
そのことで人間関係が悪化しても、そこまでのつきあいの人と割り切ることも必要です。
また、なりすましにあっていないか確認するには、指定信用情報機関へ開示をしてみれば一番明らかになります。
思い当たるふしがあるなら開示請求することをおすすめします。
・株式会社日本信用情報機構(JICC)への開示についてはこちらを確認
・株式会社シー・アイ・シー(CIC)への開示についてはこちらを確認